看護師の平均休日日数というのは、統計によると平均118日となっている。統計を見ると全体の半数以上の職場で、110日以上の休日日数を確保できているという結果が出ている。休みが取りにくいというイメージのある職業であるが、近年の医療従事者のライフワークバランスの重視と働き方改革の推進により、少しずつではあるが改善がなされるようになってきた。
ただし、看護師の休日日数というのは、職場によって大きく異なっている。意外なことに、大学病院などの大きな病院ほど休日日数が多いという。というのも、大きな組織ほど看護師の健康管理やライフワークバランスを徹底しているため、その結果としてきちんと休日を確保できるような環境が整っているのだ。また、大きな病院の場合、現場で働く看護師も多くなる。そのため、シフトの調整がしやすく、夜勤専従の看護師を雇うことで休日日数の十分な確保に努めているのだ。その点、クリニックや診療所では、限られた人員で仕事を回していかなければならないため、休日日数が少なくなる傾向が見られる。加えて、大きな病院で働く看護師の場合、有給休暇取得率も大企業並みの割合となっている。大病院で働く看護師は、平均すると5割強の有給休暇取得率となっていて、取得できる有給休暇の半数を消化できる労働環境にあることがわかる。
このように、過酷なイメージの強い看護師の労働環境であるが、休日日数はしっかりと確保されていることは明らかである。