看護師の休日日数は、年間あたり110日程度だと言われている。とはいえカレンダー通りには休めないので、どこかで連休を入れて調整するなどして休日を消化するケースも多い。たとえ休日日数が同じでも、2交代制か3交代制かで休日の内容が大きく異なるので注意が必要だ。というのも、2交代制だと夜勤は長時間労働になるものの、夜勤明けが休みなのでゆっくり休養できる。一方、3交代制は拘束時間は短いが、準夜勤の後に休みが入ると深夜から休みになってしまう。それなら、たとえ拘束時間が長くても、夜勤の後が休日になる2交代制の方が慣れてしまうと楽だという看護師の声も多い。さらに連休が取りづらい職場なら、十分な休養がとれないまま次のシフトに入らなくてはいけないことから、看護師はかなりの激務であると言えるだろう。
このような働き方であれば、看護師自身が体調を崩す恐れがあるし、ハードな仕事で心身ともに参ってしまう。また旅行などの予定が立てづらいし、家族の助けなしでは子育てや家事との両立も難しい。そんな中、看護師の職場として人気があるのがメディカルチェック業務をおこなう健診センターや人間ドックだ。検診センターや人間ドックでは夜勤がないうえに、土日祝日や年末年始も休みが取れる。まさにワークライフバランスが整いやすい環境だと言えるだろう。
このように看護師は勤務先によって労働環境が大きく異なる。自分のライフスタイルに合わせて職場を選ぶことが重要である。